2016年8月26日金曜日

「権三と助十」幕見


昨年七月に見た、玉さまと中車さんの「怪談 牡丹燈籠」が

とってもよかったので、

シネマ歌舞伎の別バージョンも見てみたいと思っていたところ、

思いがけずチケットをいただいたので、

最終日の今日、東劇に行ってきました。






東劇に着くと、なにやら大勢の人だかりが。

どうも団体さんのようです。

手には演舞場の松也さんのミュージカルのチラシを持っています。



これから、演舞場なのね。

と、団体さんを横目にしながら切符売り場に行くと、




「”怪談 牡丹燈籠”でございますか? 

あいにく満席です」




と、とっても申し訳なさそうに、お姉さんがおっしゃる。



えっ ???


満席???


そんなことってあるの!!!



私のシネマ歌舞伎歴で、そんなの初めてですよ~

だいたいいつも、空席のほうが多かったくらいですもの。


あの団体さん、もしかして、

シネマ歌舞伎と演舞場のはしごをするツアーなのかしら。



ガーン!!!


私、「怪談 牡丹燈籠」を見終わった時間に

待ち合わせしてるんですぅ~

3時間以上あるよ~。



シネマ歌舞伎は、切符持ってても、

当日席を指定するシステム。

こんなことなら、もっと早く来ればよかった。




どうしよう。



で、歌舞伎座の幕見に行ってみることに。

係の人が言うには、

ちょうど「権三と助十」の販売が11時15分からで

ほとんど並ばずにチケが買えるよう。



なぜなら、今、並んでる人、ほとんんどが、

「東海道中膝栗毛」待ちだというのです。

そうか~、そうですよね~。

あと三日ですものね。

これから2時間並んでも見逃したくないですよね。



それにしても、

一部の「権三と助十」と二部の「東海道中膝栗毛」は

続きで買えないって、知りませんでしたよ~。




さて、二週間ぶりの「権三と助十」ですが、

勢いが増して、よりチャキチャキ感が出てた。


獅童さんの江戸っ子度がアップしていて、

動作やリアクションが面白くなってました!


あれは、きっと二部の影響だと思うのですが、

とってもいい影響だと思いましたよ~


「権三と助十」は、二人のキャラの違いをさらに明確にすると

より一層面白いお芝居になるんじゃないかしら。

もっと強いキャラ設定にしてもいいんじゃないかと思いました。


みっくんのアクションも前回とはちょっと違ったところもあって、

面白かったです。


彌十郎さん、七之助さん、こなれた印象。


七之助さんは、玉三郎さんのお芝居で、

研究してるんだろうなあって、思いました。



それにしても、いきなりの幕見だったので、

双眼鏡を持っていないので、顔がぼんやりしか見えず。

双眼鏡の有り難さを実感しました~。

(ちなみに私はオペラグラスではなく双眼鏡を使ってます)



今日は、「怪談 牡丹燈籠」は見られませんでしたが、

涼しい歌舞伎座で、四階から江戸の下町を見下ろしながら、

思いがけず納涼することができてよかったとしましょう。


めちゃめちゃ暑かったですもんね!




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