2015年歌舞伎座 七月大歌舞伎 昼の部 初日の「蜘蛛絲梓弦」です。
上演予定時間は60分。
もう、色んなものがいっぱいに詰まった濃厚な一幕でした。
右近さんと獅童さんに続いて、
待ってました! の猿之助さんが、花道七三に上がってくると、
場内ざわ~(ジワがくる)&大拍手。
私のお隣のご婦人は、もう一人のご婦人に、
「え、あれ、猿之助? 猿之助?」 とあせって確認中(笑)
私は、猿之助さんにめいっぱいの大きな拍手をしつつ、 がん見しつつ、
「あの童は、女の子?、男の子?」
と、???マークでいっぱいに。
この童、頭はおかっぱ(”切禿”というそうです)で、お口は紅色だけれども、
帯をウエストではなく、腰上で結んでいます。
名前は「熨斗丸」なので男の子なのかな。
性別不明だと怪しさがさらに増します。
二役目は薬売り。
出の瞬間を見逃しました! くやしー~(笑)
三役目は芸者風。
チラシには、お役名に”番頭新造”ってあったんで、
新造という名前の番頭さんの男の役だと思ってたんです。
そうしたら、きれいな黒のお引きずりの女性が出てきたから、
え??
”番頭新造”って、
太夫付きお世話役の遊女のことだったんですね。
それに、よく見たら、チラシの役名の
番頭新造のあとに”八重里”という女性の名前が付いてました。
私はこの三役目に一番わくわくしました。
もっと長く登場していてほしかったです。
四役目は座頭。
私は、座頭の出も、見逃したような気がします。
最後の姿の消し方にも超びっくり!!
澤瀉屋!
五役目は傾城。
ああ、かっこいい傾城、薄雲。
六役目が女郎蜘蛛。
最後に赤い毛氈(緋毛氈というそう)の段に乗って見得を切るんですが、
その段のことが、市川澤路さんのブログに載ってました。
お勉強になりました。
後から登場の四天王の二人のうち、巳之助さんはわかったのですが、
もう一方は、どなたかわからなくて。
後からわかったのですが、市川喜猿さんでした。
出演者全員のお名前って、
筋書き買わないとわからないようになってますが、
チラシに、出演の役者さんのお名前、
小さくてよいので全部載せてほしいものです。
「・・・八犬伝」に梅丸さんが出ていたのですが、お名前なかったし。
まあ、これはすぐわかったので嬉しいサプライズでしたが。
猿之助さんの「蜘蛛絲梓弦」、
踊りの細かい動き、六役の踊りわけ、ふと示す変化の怪しさ、
お茶目な部分、蜘蛛の糸、騙されやすい出と引っ込み(笑)
それに、他の出演者の方々もいるんですから、
一瞬たりとも目が離せません!
ぜひ、もう一度、幕見で、今度は落ち着いて、じっくりと見たいところです。
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