2015年7月14日火曜日

ニン


歌舞伎用語の「ニン」という言葉、

お役が、役者さんの持ち味に合っているとか、合っていないとか、
そういうことかなあと、思っていたのですが、

渡辺保さんの「今月の芝居」の国立劇場の劇評に、
はっきりと”ニン”の定義が書いてありました。

「ニンとは歌舞伎の役が要求する身体かつ芸風の条件である。」

だそうです。

なるほど。これでだいぶクリアになりました。


ちなみに、今月の劇評では、

 ニンにない。

 ニンに合う。

 ニンだ。

 ニンである。


という使い方がなされていました。

歌舞伎用語メモでした。

 
あ、それと、

歌舞伎座 昼の部の劇評には、
「蜘蛛絲梓弦」ではなく、「蜘蛛の拍子舞」 と書かれていました。

ということは、「蜘蛛絲梓弦」は、猿之助さんが
「蜘蛛の拍子舞」を澤瀉屋ふうにアレンジしたものなのですね。

 「蜘蛛の拍子舞」は見たことがありませ~ん。
 


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