五月花形歌舞伎 夜の部
「あんまと泥棒」です。
いやー、中車さん、
歌舞伎座での「夏祭浪花鑑」を彷彿とさせる汚いお姿。
あの時は、悪人ながらも憎めない味を
出しておられました。
そして、今回も、その味が。
この感じ、もしかして、
ドリフっぽい!(?)
だから、笑いが起こりやすい?
それにしても、中車さん、
45分間、ぶっ通しのおしゃべり。
しかも、始終、目をつぶっての演技です。
改めて考えると凄いですね。
あんまの坊主頭が「もこっ」としているのは、
筋書きを見たら、先代の勘三郎さんのお写真も
そうでした。つるりとしているとお坊さんのように
になってしまうからかしら。
そして、猿之助さん。
人のいい泥棒さん、
猿之助さんの素な感じもして、
とてもよかったです。
朝になってしまって、
泥棒さんが黒の長着を裏返して
着直す場面がありました。
裏は、こんな感じ↓
で、これより細かい格子でした。
(リバーシブルに仕立てるのって
今でもやってもらえるのかしら?)
劇中のお着替えは本当に大好きです。
着物をささっと着ることができるのって
とてもカッコイイよいです。
あれを見ると、
私も着物もっとささっと着れるように、
時間を見つけて練習したいなと思います。
泥棒さんの猿之助さんが、
迷って、戻って、
あんまにお金を投げてやり、
花道を走っての引っ込み、
かっこよかったです。
物語的には、泥棒さんは、
盗みに入ったのに、損することになったけど、
これをきっかけに(たぶん)堅気になることになり、
よかったな、と。
「あんまと泥棒」、
勘三郎さんと三津五郎さんで観てみたいな、
と、ふと思ってしまいました。
今はもう、かないませんけれど。
では、最後に明治座のダイジェスト動画を。
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