2016年6月15日水曜日

「いがみの権太」 猿之助さんのお里

六月大歌舞伎 第二部の『いがみの権太』は、
迷いに迷った末に、「すし屋」だけ幕見して
猿之助さんのお里を見ようと計画していたのですが、

結局、並ぶのがおっくうになってしまって、
三階で見ることにしました。


四代目のお里は「独特の面白み」がありました。


猿三郎さんがブログで
お里の着物のお話をされていて、→ 

なるほどそうか、と。

私、黄八丈、好きなんです。


予習として見た雀右衛門さんのお里は、
はて、どちらの着物だったやらと
動画をもう一度確かめてみたら、




同じく、黄八丈でした~。


ちなみに、手ぬぐいを畳む場面、
雀右衛門さんはひざにつけて畳んでましたが、
猿之助さんは宙で畳んでました。
ふくさを畳むような感じで。

布の扱いや、着物の裾さばきが、きれいでした。


着物といえば、

染五郎さんの弥助の、
よろけ縞の着物、水色とピンクの袖なしの羽織も
とってもステキでした。


「すし屋」は初見です。

前の「木の実」、「小金吾討死」もそうです。

幸四郎さんが主役の歌舞伎を見たのも今日が初めてです。


秀太郎さん、相変わらず可愛らしかったです。


松也さん、よかったです。
ああいうお役は女形の経験が活きるのかしら。

立ち回りは、縄を使った場も含め、
もったり感がありました。
もっとスピーディーにしたほうがよいのではないかしら。

権太の父の、
~子を殺す親など世の中に自分一人しかいない~
といったような科白が印象的でした。

今の時代は、そういう親はたった一人じゃない、
という意味で、印象的でした。

いくら頭にきたからといって、
子を殺してはいけない。
我慢していたら、権太の悲劇は起こらなかったですものね。


今日は、平日の午後にもかかわらず、
男性率がとっても高かったです。

どうしたことでしょう?

「いがみの権太」 は男性に人気?


今夜は、藤山直美X香川照之 Switchの再放送を見ま~す。




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