三部制の歌舞伎座十二月大歌舞伎の第一部
「あらしのよるに」を観てきました。
南座で初演後、歌舞伎「ワンピース」と共に
大谷竹次郎賞を受賞したということを聞いていたので、
少々期待していったんです。
が!!!
少々どころか、
もう、大きく期待を上回って!!!!
とーーーーってもよかったです!!!!!
迷っている方、是非ぜひ、観にいってくださいませ。
観ないともったいないですよ~。
幕間を増やせば
昼夜二部制で上演できそうな尺なのに
三部制のお値段で見れちゃいますしね。
もう一回観たいくらいです。
可能なら一階席がいいですね~。
一階席だとお楽しみがいっぱいあります~。
南座のときよりバージョンアップしているそうですが、
獅童さん!
出飛人=デイヴィッド入ってた場面があって、おかしくって!
大笑いしちゃいました。
まさしく獅童さんの歴史に
デイヴィッド前、デイヴィッド後ありですね。
納涼歌舞伎でデイヴィッドにノックアウトされた方、
ぜひとも、歌舞伎座へお運びくださいませ。
それから、松也さん。
私は松也さんがブレイクする前の
女形の松也さんが好きだったんですけど、
今回のお役は、それがとっても上手く活かされていて。
お役はオスの若ヤギなんですけどね。
かわいい草食男子の若ヤギがはまっていて。
そして、中車さん。
大立ち回りのあるお役でびっくり。
初めてじゃないですか、これほどのものは。
よく動かれていて、大見得も何度もあって。
もちろん物凄い努力をされていると思いますが、
血を感じました。
南座のときは月さんがなさってたお役ですが、
月さんバージョンも観たかったな。
中車さん以外にも澤瀉屋から何人も出ていて嬉しかったです。
猿弥さん、面白い~。「そんなに太ってるか?」ですって(笑)
猿四郎さん、狼ではなくてまさかのヤギ役で大活躍~。
笑野さん、リスのしっぽかわいい~。
猿紫さん、喜昇さん、
かわいいウサギで、一時ワンピースしてました~。
これ、澤瀉屋にハマるお芝居ですよね。
権十郎さん、萬次郎さんも、他の役者さんもよかったです。
舞台美術――装置も、ライトも、衣装も、素晴らしかったです。
それから、狼は狼らしくて、山羊は山羊らしくて。
手の形、細かい動き、ジャンプ、跳びはね方も、それらしくて。
私は絵本は読んだことがないのですが、
テーマは友情で、それはまさに私のツボでした。
参考までに、
賞を受賞したときの歌舞伎美人の記事を引用しますと、
原作のエッセンスを活かしながら、お家騒動や説話的趣向など、古典歌舞伎的な要素を取り入れ、義太夫や下座音楽を用いて歌舞伎として構成し、さらに主役二人の芸風を活かすことも考慮に入れていた。
そして、「四の切」みたいな芝居にしたいと獅童さんがおっしゃり、それが一つの骨格をつくることになったとのこと。
演出・振付は、藤間勘十郎さんです。
ホントいいものを観させていただきました。
家人を誘ってもう一回観に行きたいなあ。
こういう歌舞伎だったら、子供にも見せたいですね。
実際、今日は、客席に子供の姿も見えましたよ~。
学校の歌舞伎鑑賞には最高の作品だと思います。
でも子供向けじゃないですよ。
大人も子供も楽しめて感動できる歌舞伎です。
よいお席はお早めに!
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