2016年12月6日火曜日

歌舞伎座「あらしのよるに」五日目感激!




三部制の歌舞伎座十二月大歌舞伎の第一部

「あらしのよるに」を観てきました。


南座で初演後、歌舞伎「ワンピース」と共に

大谷竹次郎賞を受賞したということを聞いていたので、

少々期待していったんです。


が!!!


少々どころか、
もう、大きく期待を上回って!!!!

とーーーーってもよかったです!!!!!



迷っている方、是非ぜひ、観にいってくださいませ。

観ないともったいないですよ~。


幕間を増やせば

昼夜二部制で上演できそうな尺なのに

三部制のお値段で見れちゃいますしね。


もう一回観たいくらいです。

可能なら一階席がいいですね~。

一階席だとお楽しみがいっぱいあります~。



南座のときよりバージョンアップしているそうですが、


獅童さん!

出飛人=デイヴィッド入ってた場面があって、おかしくって!

大笑いしちゃいました。

まさしく獅童さんの歴史に

デイヴィッド前、デイヴィッド後ありですね。

納涼歌舞伎でデイヴィッドにノックアウトされた方、

ぜひとも、歌舞伎座へお運びくださいませ。



それから、松也さん。

私は松也さんがブレイクする前の

女形の松也さんが好きだったんですけど、

今回のお役は、それがとっても上手く活かされていて。

お役はオスの若ヤギなんですけどね。

かわいい草食男子の若ヤギがはまっていて。





そして、中車さん。

大立ち回りのあるお役でびっくり。

初めてじゃないですか、これほどのものは。

よく動かれていて、大見得も何度もあって。

もちろん物凄い努力をされていると思いますが、

血を感じました。



南座のときは月さんがなさってたお役ですが、

月さんバージョンも観たかったな。


中車さん以外にも澤瀉屋から何人も出ていて嬉しかったです。

猿弥さん、面白い~。「そんなに太ってるか?」ですって(笑)

猿四郎さん、狼ではなくてまさかのヤギ役で大活躍~。

笑野さん、リスのしっぽかわいい~。

猿紫さん、喜昇さん、
かわいいウサギで、一時ワンピースしてました~。

これ、澤瀉屋にハマるお芝居ですよね。





権十郎さん、萬次郎さんも、他の役者さんもよかったです。


舞台美術――装置も、ライトも、衣装も、素晴らしかったです。



それから、狼は狼らしくて、山羊は山羊らしくて。

手の形、細かい動き、ジャンプ、跳びはね方も、それらしくて。



私は絵本は読んだことがないのですが、

テーマは友情で、それはまさに私のツボでした。




参考までに、

賞を受賞したときの歌舞伎美人の記事を引用しますと、

原作のエッセンスを活かしながら、お家騒動や説話的趣向など、古典歌舞伎的な要素を取り入れ、義太夫や下座音楽を用いて歌舞伎として構成し、さらに主役二人の芸風を活かすことも考慮に入れていた。

そして、「四の切」みたいな芝居にしたいと獅童さんがおっしゃり、それが一つの骨格をつくることになったとのこと。


演出・振付は、藤間勘十郎さんです。


ホントいいものを観させていただきました。

家人を誘ってもう一回観に行きたいなあ。


こういう歌舞伎だったら、子供にも見せたいですね。

実際、今日は、客席に子供の姿も見えましたよ~。

学校の歌舞伎鑑賞には最高の作品だと思います。

でも子供向けじゃないですよ。

大人も子供も楽しめて感動できる歌舞伎です。

よいお席はお早めに!



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