歌舞伎座の第三部を見に行きました。
「二人椀久」も「京鹿子娘五人道成寺」も初見です。
「二人椀久」の幻想的な世界にうっとりし、
「五人道成寺」では一足先にお正月が来たような気分に。
とっても良い気分で歌舞伎座を後にしました。
玉三郎さんの所作の一つひとつが
それはそれは美しくて。
玉三郎さんばっかり見てしまいました。
「道成寺」を見るのは七年ぶりで、
それは浅草歌舞伎だったのですが、
頑張ってはいましたが器械体操のようなものだったので、
今日は「道成寺」という作品の素晴らしさがよく理解できました。
ギリギリまで行こうか行くまいか、
迷いに迷って取った第三部のチケットでしたが、
ほんと、行ってよかったです!
最初の七之助さんの花子の美しさに見とれ、
所化たちに笑い、
二人の花子の登場で不思議な感覚に陥り。
五人の花子の構成、すばらしかったです。
玉三郎さんが舞台に出てくると、
玉三郎さんばかり見てしまいました。
烏帽子の踊りでは、
鐘を見上げる姿に息をのみました。
「恋の手習い」では、手ぬぐいがまるで
生命を宿っているかのようでした。
最後の鐘の上での
美しさと気迫に満ちた表情も忘れられません。
一番凄いなと感じたのは、
玉三郎さんの花子からは「気」が伝わってくること。
これは、玉様のファンだったら、
今月は何度でも歌舞伎座に通ってしまうことでしょう。
「五人道成寺」は歌舞伎座閉場のときにかかって、
再演を望む声が多かったので今回かかることになったとのこと。
夢のような舞台でした。
初化の亀三郎さんもよかったです。
声が通ってとっても聞きやすかった。
弘太郎さんと猿四郎さんが初化たちのセンターにいるのは、
とっても嬉しかったです。澤瀉屋!
太鼓も三味線もよかったなあ。
「五人道成寺」、最高でした。
今年最後の歌舞伎鑑賞がこれで、ほんと、よかった~!
大和屋!
歌舞伎座の十二月大歌舞伎、残り一週間です。
特に第一部と第三部、どうぞお見逃しなく!
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