2017年10月5日木曜日

インド歌舞伎 マハーバーラタ戦記 四日目


もうだいぶ前ですが、
「マハーバーラタ」は読んだことがありました。

が、

大筋しか覚えていなくて、
カルナのことはほとんんど記憶になく。

主役がアルジュナでもクリシュナでもなく、
カルナだということで、少々心配もありましたが、
観劇するのをとても楽しみにしておりました。

一言の感想は、



「とってもよかった!」


です。

迷っている方がおられましたら、
是非、観劇されることをオススメしますよ~!


長い長い原作ですが、
大切なシーンは入っていたし、
発端から終わりまでもストーリーが
追えるようになっていたしで、
わかりやすかったです。


義太夫が、現代語だったのも
聞き取れて嬉しかったです~。

セリフも全部、聞き取れました。



以下、★ネタバレのようなものあります★

一度座ってみたかった二階最前列。
見やすかった~。


仮花道は、おまけではなく、
両花道がとっても活かされていました!

インドな鳴り物も生でした!
音色がきれいでした。


衣装は、序幕以外は和風で、
赤姫そのままもありで、びっくりしました。
それはそれでよかったです。


馬も象も戦車も出てきました~!!


舞台を見る前は、
原作の登場人物の名前や性別が変えられているのが
少々違和感があったのですが、

実際に見てみて、
ドゥルヨーダナを女性に変えて
七之助さんが演じたのは、
歌舞伎として大成功でした!

七之助さんの贔屓の方、必見です!
そうでない方も、ぜひ!


名前はわざわざ和名にしなくても、
カタカナのままでもよかったんじゃないかしら。

原作を知っていると、混乱しちゃいます。
ので、ブログでは原作のお名前でカタカナで書きますね。

菊之助さんのカルナ
松也さんのアルジュナ
も、ぴったりで、それぞれ素晴らしかったです。


カルナの最期には泣いてしまいました。


児太郎くんのドラウパディーの
服を脱がせられるところは、
サリーの代わりに着物で工夫していて
帯しゅるしゅるがよかったです~。

あの場面は、
マハーバーラタの中でも重要な場面の一つ。

ドラウパディーがクリシュナ神に祈って、
クリシュナ神が奇跡を起こしたものなんですが、
それについては表現されていませんでした。

見せ場なので、さらに、たっぷり
していただくと、よいのではないかしら。

代わりに、羅刹の森での所作事は
もう少しコンパクトにしてもよいかと思いました。

ドラウパディーは五人兄弟共通の妻に
なったという話は割愛されていました。


菊五郎さんのクリシュナは、
風貌が日本か中国の仙人風なので、
(お役も仙人となっていますし)
最初見たときはちょっと違和感がありましたが、
さすがの存在感でした。

マハーバーラタの要である
バガヴァッドギーターの場面まで
入っていたのにはびっくり!
やはり、外せませんよね!

顔の色は、やっぱりクリシュナなので
定番の青い色のほうがいいなあ。
千穐楽までに変わったらいいなあ。




マハーバーラタは知っているけど
歌舞伎は初めての人

と、

歌舞伎はよく見るけど、
マハーバーラタは知らない

という人の感想を聞きたいなあ

と思いました。

前者の方には、やはり、
チケット代がネックですね。

一等席は、考えちゃいますよね。
二等席もそれほど変わりませんし。

もう三階席は完売してますので、
幕見で見ていただくしかないようです。


売店には、カレーも売られてましたよ~


後半、舞台写真が入ったら、
記念に筋書買いに行こうかな~。♪
菊之助さんの新作歌舞伎、
「マハーバーラタ戦記」大成功を祝って!




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