2017年3月24日金曜日

芝翫さんの「幡随長兵衛」後半@Eテレ


「幡随長兵衛」の後半を見ました。

後半も、芝翫さん、よかったです。

でも、これ、可哀想なお話なのですね。


見ていていくつか疑問がわいたことがありました。


まず、これ江戸の話なのに、どうして黒紋付?
黒紋付は西洋化の影響を被った明治からなのに。

この話が明治時代に作られたからなのでしょうか。

実は、衣装は役者によって違って、
吉右衛門型は羽織袴、団十郎型は裃なんだそうです。



それから、風呂場で長兵衛が着ていた浴衣の柄。
どうして沢瀉? 成駒屋の裏紋???

調べてみたら、あれは水野家の紋、水野沢瀉でした。

ふいに出てきた沢瀉に、おっ! と喜んだ私でした。



歌舞伎の風呂場のセットって好きです。
木の香りが漂ってきそうで。

「暗闇の丑松」の風呂場裏の場面が
リアルで好きでした。


幡随長兵衛は風呂場(湯殿)で殺されてしまいますが、
主は、引き続き、この風呂場を使うの?
長兵衛の幽霊が出そうで嫌だなあと思うのですが
平気なんでしょうか?


写真は松竹株式会社

殺されて終わるお芝居というのは、
あんまり気分がよくありませんが、
実はこの後、仇討ちの場というのがあって、
子分たちの大立ち回りがあって、
その間、どういうわけか水野に切腹のお沙汰がくだり、
めでたし、めでたし、となるそうです。





にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村ランキング