「幡随長兵衛」の後半を見ました。
後半も、芝翫さん、よかったです。
でも、これ、可哀想なお話なのですね。
見ていていくつか疑問がわいたことがありました。
まず、これ江戸の話なのに、どうして黒紋付?
黒紋付は西洋化の影響を被った明治からなのに。
この話が明治時代に作られたからなのでしょうか。
実は、衣装は役者によって違って、
吉右衛門型は羽織袴、団十郎型は裃なんだそうです。
それから、風呂場で長兵衛が着ていた浴衣の柄。
どうして沢瀉? 成駒屋の裏紋???
調べてみたら、あれは水野家の紋、水野沢瀉でした。
ふいに出てきた沢瀉に、おっ! と喜んだ私でした。
木の香りが漂ってきそうで。
「暗闇の丑松」の風呂場裏の場面が
リアルで好きでした。
幡随長兵衛は風呂場(湯殿)で殺されてしまいますが、
主は、引き続き、この風呂場を使うの?
長兵衛の幽霊が出そうで嫌だなあと思うのですが
平気なんでしょうか?
写真は松竹株式会社
殺されて終わるお芝居というのは、
あんまり気分がよくありませんが、
実はこの後、仇討ちの場というのがあって、
子分たちの大立ち回りがあって、
その間、どういうわけか水野に切腹のお沙汰がくだり、
めでたし、めでたし、となるそうです。
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