「演劇界」って、
いつ見ても、
「演劇男」
に見えちゃいます~。
さて、今日は、図書館で予約していた演劇界の
バックナンバーのいくつかを読みました。
まず、こちら、
なんと、めずらしい、猿弥さんの真面目なインタビュー!
演劇界 2009年12月号に掲載されています。
平成9年に「常世流小栗判官」の
「矢橋の橋蔵」の代役をしたときに、
劇場に行くのも苦痛になった。
究極まで追い詰められて、
開き直って舞台に出たら客席の反応がまったく違う。
そうして、壁を突き破り、それ以来、
自分に余計なプレッシャーをかけるのをやめた。
100の力を基準にした場合、150とか200頑張ろうと考えるより、
余裕をもって80くらいでやろう、あとの20は、
とにかく自分が楽しんでやることだ、と。
それから、心の底から歌舞伎が楽しくなった、と。
これを読んで、
猿弥さんの舞台の魅力の秘密がわかったような気がしました。
そして、こちらは、みっくんのインタビュー。
2013年11月号です。
歌舞伎への真摯な気持ちが伝わりました。
ここで内容を書くのがはばかられるような。
この号は巳之助さんファンはぜひゲットしてください。
他にも、
めずらしいところで、
2009年9月号
市村萬次郎さんのインタビューが面白かった。
自分が存在しているから世の中があるのか、
世の中が存在しているから自分があるのか、
というようなことを考える子供だった、といった話から、
海外公演での苦労話も。
この号には、亀ちゃん時代の猿之助さんが
「NINAGAWA12夜」の麻阿を演じた際の話を
綴っています。
巻頭の納涼歌舞伎の大特集も、
今となっては大変貴重ですね。
それから、
2010年7月号
この号は、猿之助四十八撰(猿翁さん)特集
が載っているので買おうかと思ったんですが
演舞場で買った筋書きに同じ特集が載っていたので
結局買わずにいました。
片岡秀太郎さんのインタビューも載っているし、
亀治郎時代の「男の花道」の歌右衛門の写真も載っていました!
この時は、演舞場に海老蔵さんや七之助さん他の
五月花形歌舞伎を見にいったのをよく覚えてますが、
同じ時期に御園座でも花形歌舞伎が上演されていて、
そこで「男の花道」がかかっていたんですね~。
土生の役を段四郎さんがなさってる貴重な親子共演!
モノクロですがそのお写真が見れてよかったです。
いやあ、ますます、二月の博多座が気になってきました。
男女蔵さんのインタビューでの、
役者は自分が商売道具なんで、
自分を磨いていかないとどうしようもない。
上手いね、よりも、また見たいと思わせたい。
という言葉も心に残りました。
そして、
2014年9月号
二十代花形若手 特集前編に
巳之助さんが載っています。
インタビューではなくて共同通信の編集委員の
石山俊彦氏による文によるものです。
「クールな視点が生む人物造形」
というタイトルが付いています。
「上州土産百両首」の牙次郎はたいそうな評判となった
とありました。
私は亀治郎の会で福士さんの牙次郎で見たので、
みっくんでは見なかったんですが、
再演があったら見たいな。
そして最後は、
2011年7月号
この号には亀ちゃんのインタビューが載っていて、
本屋さんで立ち読みした覚えがありますが、
今見ると、写真の姿が若者っぽい(笑)
それと、お姫様なんて自分には絶対に合わない
と思って断っていた金閣寺の雪姫を、
雀衛門さんが教えてくれるなら、とやった時の写真が、
雀衛門さんに似ていてびっくり。
「自分は本当はこうしたかったけれど
不器用でできなかったことがある。
だからそれをやってほしい」と言われたとあって、
三代目のやりたかったことを四代目の肉体を通して表現する
という意味が改めてよくわかりました。
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