2016年11月4日金曜日

「加賀鳶」幕見

二ヶ月ぶりの歌舞伎座です。




今月の祝い幕。

よいですね~!

マルチカラーは実物のほうが若干落ち着いた色でした。



いやあ、「加賀鳶」、

鳶の喧嘩があって私好みの江戸っ子の芝居に違いないと、

ぜんぜん予習なしで見にいったんです。


なんといっても、みっくん出るし、

それから、

成駒屋三兄弟も出るし、

猿三郎さんも出てるっていってたし、

ということもあって。



が、ちょいと予想と違っていました。

でも、面白かった。

幸四郎さん、秀太郎さん、梅玉さん、よかった~。



みっくんは、最初の一場しか出てこなくって、

鳶が花道に並んで七五調の名乗りをするんですが、

先頭が染ちゃんで、

次が成駒屋三男歌之助(なぜか一人だけ白塗り)、

三番目が松也くんで、みっくんは四番目、

その後が右近くん。

私の位置からはそこまでしか見えませんでした。


さらに、以上の五人も、その後の方々も、

どの方のセリフもよく聞き取れませんでした。(泣)

何だかよくわからないまま(笑)、名乗りが終わって全員舞台へ。



その後しばらくして、

その鳶たちが一斉にはっぴを畳み、

肩にかける場面が、かっこよかった~。

ささっと、畳むことができるのって、かっこいいですよね~。


そうこうしているうちに、鳶たち、いなくなってしまいました。



さて、次の場以降の大人の芝居はというと、

ああいうお役の秀太郎さんは初めて見ました。

色気たっぷり。

思いがけず秀太郎さんがたくさん見れてよかった~。


そして、幸四郎さん。

すごく悪役が似合いますね~。

ときたまコミカルなところがあるのが面白くって。


それから、梅玉さん、

意外にも鳶頭のお役がカッコよかった~。



幕切れが、

「え、これで終わっちゃうの!?!!」

って感じで、

児太郎くんの演じた娘はどうなったか、

連れ戻されて助けてもらえたらいいんだけど。

続きが見たい~って思いました。

【追記: 「歌舞伎見物のお供」を拝読したところ、
姪のおあさは逃げ出したが家には戻らず行方知れずで
道玄は女房が隠したとして縄で縛りあげた、
ということだったようです。どうして縄で縛られていたのか
お芝居見ていたときはよくわからなかったんですが、
今、わかりました。おあさ逃げ出せたんですね、よかった~。
一人だけ白塗りの謎も解けました。ありがとうございました。】


猿三郎さんのブログによると、

通しでやると5時間かかるそうなのですが、

全場見てみたいなあと思いました。


猿翁さんがなさったときは、

道玄と梅吉と、もう一役死神をなさり

大好評を得たとのこと。


ううーっ、

猿之助さんで、通しで見てみたくなりましたよ~

見たい、見たい~。


今回、梅吉と道玄を幸四郎さんがなさってますが、

私、梅吉が後に按摩になって道玄と名乗ったのかと、

同一人物なのかと、思っちゃいました。

が、別人だったんですね。


歌舞伎は一人何役もやることが多いから

ストーリーを知らずに見ると、

わけわからん。ってことになることもありますね。


今日は三階に高校生の団体さんがいましたが。


私も猿三郎さんのブログを読んで復習しましょ。

その猿三郎さんですが、

加賀鳶のどこにお出になっていたのか、

見つけることができませんでした。

残念。



あ、それと、今気づきましたが、

今月の興行は「大歌舞伎」ではなく「顔見世」だったのですね。


あと、名乗りの時にセリフが聞き取れなかった件ですが、

声ということに関していうならば、

鳶の中では右近くんの声が一番聞きやすかったです。


オメッティも鳶の中にいて、

左團次さんもいっしょに出られていたようですが、

すぐにいなくなっちゃいました。

贅沢。

さすが、襲名しかも顔見世興行だわいな。




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