2016年11月28日月曜日

増上寺で玉三郎さんの「訊く」





日本舞踊協会主催のトークシリーズ「訊く」

ゲスト 玉三郎さん に行ってきました。


少し早めに行ってお席を確保してから、

お参りと境内の散策をしました。




仏足の上に小さなもみじ。




咲き始めた椿。



紅葉は上から染まっていくのですね。


トークは2時から4時までで。

前半1時間、休憩10分はさんで、後半50分間でした。




玉三郎さん、とってもすてきな方、チャーミングな方でした~。

生玉さまに清められた気がします。♪



どのお話も、うん、うん、と頷いて聞いていましたが、

一番、印象深かったのは、

「兼ねる役者」についての話。



兼ねる役者なんてもんは、余程じゃないとできない。

(だから、昔の役者は両方には手を出さなかった)

女形、立役、どちらかにしてほしい。

中途半端で両方やると「男女」になる。

昔は、言ってくれる人がいたが、今は、言ってくれる人がいない。

(だから今の役者は皆平気で両方に手を出して
 中途半端だということ)

立役が女役をやって裾を合わせられないようなら、

それは「仮役」。




もう一つ、なるほど、と思ったのが、

「まず型が入って、そこに心を入れる」

ということ。

凄く納得。



他のお話もしっかりメモしてきました。

大変勉強になりました。

ありがとうございました!



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2016年11月26日土曜日

市川猿珠さん&市川猿若さん新派へ


ワンピースで人魚役をなさった

市川猿珠さんが新派へ移籍なさるとのこと。→ 



師匠の春猿さんについて行かれるのですね。



来秋の演舞場でのワンピースの人魚役は

別の方がなさるのですね~。



ちょっとさみしいな。




そして、


市川猿若さんも新派へ移られるとのこと。→ 


猿若さんも師匠の春猿さんについて行かれるのですね。


ワンピースではフランキー役をなさった役者さんです。




春猿さんの他の二人のお弟子さんはどうなのかしら。


喜楽さんのアメブロがなくなっていました。




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2016年11月18日金曜日

新春浅草歌舞伎2017のチラシ/今週の日記


これまでとちょっと違う雰囲気。

幕末っぽいかな~。




松竹さん、梅丸くん推してきましたね。♪


来年は久々に浅草歌舞伎も行ってみようかなと思ってます。



●今週の日記●

巳&新悟の「いまじナイト」も、

巳の歌舞伎夜話も行けませんでしたが、

猿之助さんのLIFEは見ることができました。


所作の美しさにうっとり。

「あたし」っていうの、ハマってましたね。(笑)

家人には、「猿ちゃん、演技が上手いね」って褒められました。♪


邦楽ジョッキーを聞きました。

このところ毎週聞けてます。



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2016年11月15日火曜日

週刊ダイヤモンドの歌舞伎特集の記事


2016年9月24日号の週刊ダイヤモンドの記事のマイメモです。


・歌舞伎座は1889年に誕生

・2014年の観客動員数は101万人

・2014年の興行収入は98億円

・活躍する歌舞伎俳優の3人に1人が国立劇場の研修修了生

・明治座の歌舞伎公演は2011年に16年ぶりに復活

・衣装は倉庫に保管してある

・衣装は一ヶ月の間同じものを着るのでまめな手入れをしている

・歌舞伎座の興行収入の89%はチケット販売、11%が協賛金など

・支出の48%は出演料と制作費、15%が大道具などの舞台費用、37%が劇場運営費

・30代以下の観客数は4人に1人

・50代~70代の観客は50%

・10代~20代の観客は12%

・30代の観客は13%

・緞帳は一帳数千万円

・松竹の営業利益は42%が不動産、27%が演劇、27%が映像

・歌舞伎は今非常に盛況


この特集には、芝翫(橋之助)さん、猿之助さん、獅童さん、染五郎さん、藤十郎さん、雀右衛門さん、社長の迫本氏、副社長の安孫子氏、裏方さんたち のインタビューとグラビアも載ってます。



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2016年11月6日日曜日

成駒屋さん襲名「徹子の部屋」と週刊文春「この人に会いたい」


昨日は、

録画しておいた成駒屋さんの「徹子の部屋」を見て、


今日は、

週刊文春バックナンバーの

「阿川佐和子のこの人に会いたい」での

三田寛子さんとの対談を読みました。



対談に出てきた先代の七代目芝翫さんの話に感動しました。


成駒屋では、

児太郎 → 福助 → 芝翫→ 歌右衛門

というふうに上がっていくのが伝統。


しかーし、


先代の芝翫さんは松竹に何度も打診されても

歌右衛門襲名を断っていた、と。



先代の芝翫さんが亡くなる数カ月前に

その理由が明かされた。



それは、福助さんと橋之助という二人の息子

どちらにもトップに立ってほしいという願いと配慮からだった。




「それまでに芝翫の名前を歌右衛門に負けないくらい

大きくして死んでやるから」、と。



いい話じゃないですか!


初めて先代の芝翫さんの舞台を見た時、


この人、本当に男なの?!

どう見てもお婆さんに見えるし、声だって!!


と、本当に驚いたんですよ、



先代の芝翫さん好きでした。



三兄弟の、橋之助、福之助、歌之助

というお名前も先代の芝翫さんが

覚えやすいようにと考えておいてくださった、と。



そうか、福助の「福」、歌右衛門の「歌」ですもんね!

今ごろ気づきました、すみません。


徹子の部屋の中で、

歌之助くんが芝翫さんにそっくり! という話が出てきましたが、

おっとりした話し方なども確かに似てました。


これからずっと、

歌之助くんの役者としての成長を見ていくのが楽しみです~。



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2016年11月4日金曜日

「加賀鳶」幕見

二ヶ月ぶりの歌舞伎座です。




今月の祝い幕。

よいですね~!

マルチカラーは実物のほうが若干落ち着いた色でした。



いやあ、「加賀鳶」、

鳶の喧嘩があって私好みの江戸っ子の芝居に違いないと、

ぜんぜん予習なしで見にいったんです。


なんといっても、みっくん出るし、

それから、

成駒屋三兄弟も出るし、

猿三郎さんも出てるっていってたし、

ということもあって。



が、ちょいと予想と違っていました。

でも、面白かった。

幸四郎さん、秀太郎さん、梅玉さん、よかった~。



みっくんは、最初の一場しか出てこなくって、

鳶が花道に並んで七五調の名乗りをするんですが、

先頭が染ちゃんで、

次が成駒屋三男歌之助(なぜか一人だけ白塗り)、

三番目が松也くんで、みっくんは四番目、

その後が右近くん。

私の位置からはそこまでしか見えませんでした。


さらに、以上の五人も、その後の方々も、

どの方のセリフもよく聞き取れませんでした。(泣)

何だかよくわからないまま(笑)、名乗りが終わって全員舞台へ。



その後しばらくして、

その鳶たちが一斉にはっぴを畳み、

肩にかける場面が、かっこよかった~。

ささっと、畳むことができるのって、かっこいいですよね~。


そうこうしているうちに、鳶たち、いなくなってしまいました。



さて、次の場以降の大人の芝居はというと、

ああいうお役の秀太郎さんは初めて見ました。

色気たっぷり。

思いがけず秀太郎さんがたくさん見れてよかった~。


そして、幸四郎さん。

すごく悪役が似合いますね~。

ときたまコミカルなところがあるのが面白くって。


それから、梅玉さん、

意外にも鳶頭のお役がカッコよかった~。



幕切れが、

「え、これで終わっちゃうの!?!!」

って感じで、

児太郎くんの演じた娘はどうなったか、

連れ戻されて助けてもらえたらいいんだけど。

続きが見たい~って思いました。

【追記: 「歌舞伎見物のお供」を拝読したところ、
姪のおあさは逃げ出したが家には戻らず行方知れずで
道玄は女房が隠したとして縄で縛りあげた、
ということだったようです。どうして縄で縛られていたのか
お芝居見ていたときはよくわからなかったんですが、
今、わかりました。おあさ逃げ出せたんですね、よかった~。
一人だけ白塗りの謎も解けました。ありがとうございました。】


猿三郎さんのブログによると、

通しでやると5時間かかるそうなのですが、

全場見てみたいなあと思いました。


猿翁さんがなさったときは、

道玄と梅吉と、もう一役死神をなさり

大好評を得たとのこと。


ううーっ、

猿之助さんで、通しで見てみたくなりましたよ~

見たい、見たい~。


今回、梅吉と道玄を幸四郎さんがなさってますが、

私、梅吉が後に按摩になって道玄と名乗ったのかと、

同一人物なのかと、思っちゃいました。

が、別人だったんですね。


歌舞伎は一人何役もやることが多いから

ストーリーを知らずに見ると、

わけわからん。ってことになることもありますね。


今日は三階に高校生の団体さんがいましたが。


私も猿三郎さんのブログを読んで復習しましょ。

その猿三郎さんですが、

加賀鳶のどこにお出になっていたのか、

見つけることができませんでした。

残念。



あ、それと、今気づきましたが、

今月の興行は「大歌舞伎」ではなく「顔見世」だったのですね。


あと、名乗りの時にセリフが聞き取れなかった件ですが、

声ということに関していうならば、

鳶の中では右近くんの声が一番聞きやすかったです。


オメッティも鳶の中にいて、

左團次さんもいっしょに出られていたようですが、

すぐにいなくなっちゃいました。

贅沢。

さすが、襲名しかも顔見世興行だわいな。




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2016年11月2日水曜日

シネマ歌舞伎で「ワンピース」感動再び


シネマでも最初からうるうるしてしまいました。

そして、また白ヒゲとエースに涙。


何度見ても泣ける~。



ずいぶんカットされているという話だったので

がっかりしちゃったら嫌だなあなどと

ちょっと不安な気持ちで見にいきましたが、

編集が上手で、カットは気になりませんでした。


シネマはシネマで見ごたえがありました。



劇場の客席からは見られないようなアングルや、

どアップで細かい部分も見れたし。



いっしょに見にいった家人は、

ボンちゃんの顔芸に驚き、

白ひげに再び感動しておりました。



ああ、ワンピース歌舞伎は何度見てもいいなあ。



ボン・クレーは光り輝いていましたよ~

あの渾身の名演技が、

シネマとしてこれから百年以上残るのですね。

巳之助さん、おめでとうございま~す。




他にも、順不同で、

ディスコのお化粧がきれいだな、とか、

あー、天竜人、花道から登場だよ、これ好きだったよ、とか、

わーイワちゃん、頑張ってるぅ~、とか、

赤犬の嘉島さん、上手いなあ~、とか、

ああ、マルコは八大さんだったんだよ~、とか、

福士エース、シネマで見てもカッコイイ~、とか、

あ、こんなにアップだとまずいんじゃない~(笑)、とか、

隼人くん、あの水の量で息できてるのか~、とか、

仏倒れだ~、とか、etc, etc


心の中で静かに盛り上がっておりました。



家人が、拍手したかったけど、できなかったのが

フラストレーションだ、と言ってましたが、

まったくそのとおり!


拍手したかったし、

ファーファータイムでは手拍子もしたかったなあ。


そういうことができる特別上映会に行かれる方は

ハジけて楽しんできてくださいね~!


そうそう、それと、今回シネマで見て、

歌舞伎役者さんの声は、

お腹から出てるな、ということがよくわかりました。


ほんと凄いです、歌舞伎役者って。

改めて尊敬しちゃいました。




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二月の博多座の四代目のポスター


わー、華やかだなあ~。




チケの発売は12月10日ですって。

ああ、どうしよう・・・・

他の配役が知りたいな。


PS 猿之助さんゲストのスタジオパークを見ました。
三谷さん面白い。エノケソが楽しみ。



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2016年11月1日火曜日

「演劇界」バックナンバーで猿弥さん巳之助さんのインタビューなど


「演劇界」って、


いつ見ても、


「演劇男」


に見えちゃいます~。


さて、今日は、図書館で予約していた演劇界の

バックナンバーのいくつかを読みました。


まず、こちら、

なんと、めずらしい、猿弥さんの真面目なインタビュー!

演劇界 2009年12月号に掲載されています。





平成9年に「常世流小栗判官」の

「矢橋の橋蔵」の代役をしたときに、

劇場に行くのも苦痛になった。


究極まで追い詰められて、

開き直って舞台に出たら客席の反応がまったく違う。


そうして、壁を突き破り、それ以来、

自分に余計なプレッシャーをかけるのをやめた。


100の力を基準にした場合、150とか200頑張ろうと考えるより、

余裕をもって80くらいでやろう、あとの20は、

とにかく自分が楽しんでやることだ、と。


それから、心の底から歌舞伎が楽しくなった、と。


これを読んで、

猿弥さんの舞台の魅力の秘密がわかったような気がしました。




そして、こちらは、みっくんのインタビュー。

2013年11月号です。




歌舞伎への真摯な気持ちが伝わりました。

ここで内容を書くのがはばかられるような。

この号は巳之助さんファンはぜひゲットしてください。



他にも、

めずらしいところで、

2009年9月号




市村萬次郎さんのインタビューが面白かった。


自分が存在しているから世の中があるのか、

世の中が存在しているから自分があるのか、

というようなことを考える子供だった、といった話から、

海外公演での苦労話も。



この号には、亀ちゃん時代の猿之助さんが

「NINAGAWA12夜」の麻阿を演じた際の話を

綴っています。



巻頭の納涼歌舞伎の大特集も、

今となっては大変貴重ですね。




それから、

2010年7月号



この号は、猿之助四十八撰(猿翁さん)特集

が載っているので買おうかと思ったんですが

演舞場で買った筋書きに同じ特集が載っていたので

結局買わずにいました。


片岡秀太郎さんのインタビューも載っているし、

亀治郎時代の「男の花道」の歌右衛門の写真も載っていました!


この時は、演舞場に海老蔵さんや七之助さん他の

五月花形歌舞伎を見にいったのをよく覚えてますが、

同じ時期に御園座でも花形歌舞伎が上演されていて、

そこで「男の花道」がかかっていたんですね~。


土生の役を段四郎さんがなさってる貴重な親子共演!

モノクロですがそのお写真が見れてよかったです。


いやあ、ますます、二月の博多座が気になってきました。



男女蔵さんのインタビューでの、

役者は自分が商売道具なんで、

自分を磨いていかないとどうしようもない。

上手いね、よりも、また見たいと思わせたい。

という言葉も心に残りました。



そして、

2014年9月号




二十代花形若手 特集前編に

巳之助さんが載っています。


インタビューではなくて共同通信の編集委員の

石山俊彦氏による文によるものです。


「クールな視点が生む人物造形」

というタイトルが付いています。


「上州土産百両首」の牙次郎はたいそうな評判となった

とありました。


私は亀治郎の会で福士さんの牙次郎で見たので、

みっくんでは見なかったんですが、

再演があったら見たいな。



そして最後は、

2011年7月号




この号には亀ちゃんのインタビューが載っていて、

本屋さんで立ち読みした覚えがありますが、

今見ると、写真の姿が若者っぽい(笑)


それと、お姫様なんて自分には絶対に合わない

と思って断っていた金閣寺の雪姫を、

雀衛門さんが教えてくれるなら、とやった時の写真が、

雀衛門さんに似ていてびっくり。


「自分は本当はこうしたかったけれど

不器用でできなかったことがある。

だからそれをやってほしい」と言われたとあって、

三代目のやりたかったことを四代目の肉体を通して表現する

という意味が改めてよくわかりました。




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