納涼歌舞伎三日目。
今日は初日より10度も気温が低かった。
体調管理気を付けなければいけませんね、
役者さんもお客さんもスタッフさんも。
中村屋の今年の夏の新作はどうしようかな、
と思っていたんです。すみません、
野田秀樹さんの作品に興味があるわけでもなく、
ストーリー的にも私の好みではなさそうかなと。
が、
猿弥さんがご活躍との噂を聞いて、
第三部、行ってまいりました。
おー、流石!
猿弥さん、いいお仕事なさっていました。
ああ、そういえば、赤目の赤坂大歌舞伎でも
猿弥さん、大活躍でした。
中村屋も猿弥さんがお好きなのですね。
皆に愛される猿弥さん、ブラボーです。
本日のアドリブも流石でしたよ~。
澤瀉屋!
似顔絵も似ていて面白かった。
ところで、前半、
あら、あの方は、どなた?
中村屋の女形さんよね??
誰だろう誰だろう??
と気になった役者さんがいました。
そして、後半、
明らかになったお顔を見たら、
な、なんと!
みっくん!
あー、びっくりした~。
それで、よくよくチラシを見たら、
みっくん、児太郎くんの名前がありました。
えーーーーーー!?
コタくんも出てたんですか???
で、後半でいっしょけんめ、
コタ探しをしたのですが、見つからず。
前半にしか出ていなかったのね、たぶん。
これから御覧になるファンの皆さま、
みっくんとコタくんをお見逃しなく!
って、ファンの方が見逃すはずありませんね。
しょぼん。後日、舞台写真で確認しなければ。
先月、歌舞伎座からお稽古場に通うのが
大変だったとブログに書かれていた猿三郎さんは
しっかりと見ることができました。
が、
同じく大変だとおっしゃっていた弘太郎さん、
見つけられませんでした。
トホホ。
もっと、わかるように弘太郎さんを使ってくださーい。
もったいないですよ~。
それとも、私の目が節穴だったのかしら。
そして、中村屋はどうかというと、
芝のぶ!
と大向こうがかかるとよかったんですが、
掛ける間のない お芝居でした。
間があるとよかったのですが、残念でした。
芝のぶさんのこういったタイプのお役は
私は初めて見ました。
今日の三階席の私の周囲は、
歌舞伎初めての野田さんのファンの方らしき
人がだいぶいらして、さぞや、
芝のぶさんの女っぷりに、おったまげたことでしょう!
私もびっくりしましたもの。
嬉しい驚きです。
亀蔵さんは、猿弥さん同様安定してました。
扇雀さんは王様役、
とても合っていると思いました!
そういえば、扇雀さん、去年の納涼でも
立役をなさって、よかったんだったわ。
染五郎さん、七の助さん、勘九郎さんは、
ファンの方は、大満足だったと思います。
それぞれの魅力がとっても活かされていました。
七之助さんが声色を変えるところ、
普通の役者だったらエフェクターを使うところ、
地声で変えているのが、さすが、歌舞伎役者!
と、嬉しくなりました。
染五郎さん、素敵でしたよ~。
もちろん、勘九郎さんも!
お芝居自体はノンストップで、
長さはまったく感じませんでした。
第三部は、休憩が20分しかなくて、
お夕食をいただこうとすると
とんでもない早食いをして
それからトイレに駆け込んで、と、
大変なことになりますので、
これから行かれる方はお気を付けくださいませね。
せめて、あと5分増やして、
つまりお芝居を5分短くして
休憩25分になるといいですね。
お客さんには25分あるとありがたいのですけれども。
ちなみに私は最初からお夕食は後でおうちで
のつもりで、幕間はおやつだけにしました。
(猿之助さんだったら
千穐楽までにどんどん短くしていくのですけれど。
次回、私が見に行く第二部では、
初日バージョンから消えているものが
たくさんあることでしょう。)
あ、それから、今夜、
カテコに出てこなかったみっくんの
ロックなところが私は好きです。
カーテンコールというのは
本来、拍手が鳴り止まない時、
お客さん側の熱烈コールに応えてのもの
ですよね。最初から設定されているものではなく。
これから毎日カテコする予定なのかしら。
セリフにも入っていたし。
舞台芸術はきれいでした。
舞台の板面に描かれているものが
とても美しいので、ぜひ、
一階席で見て次リピしようという方は、
二階、三階席からも御覧くださいませ。
あ、それから、
逆に、三階席からは見えないものがあるので、
それは残念でした。とっても大きなものです。
下からだったらよく見えているのではと思います。
あ、それから、
七之助さんのお衣装がとっても素敵でした!
桃太郎の祝い幕もよかったっけな。
そんなこんなで、
第三部は野田秀樹ワールド満開の舞台でした。
私には、野田色が濃すぎました。
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【追記】
私の感想に近かったのでコピペしておきます。
日刊ゲンダイの劇評
第3部が「野田版 桜の森の満開の下」。野田秀樹にとって4作目の歌舞伎座での演出。これまでは既存の歌舞伎、オペラを脚色して演出したが、今作は野田自身の代表作「贋作 桜の森の満開の下」を歌舞伎化したもの。もとのセリフを七・五調に書き換え、それが売り物のひとつらしいが、そうしたからと歌舞伎らしくなるわけではない。野田演劇を歌舞伎座で歌舞伎役者を使って上演してみました、という実験にすぎない。そもそも30年近く前の演劇を、なぜいまリメークするのか、その意図が伝わらない。役者は、みな熱演。
「刺青奇偶」と「野田版桜の森の満開の下」での中村芝のぶが、出番は少ないが、名演だった。
(作家・中川右介)
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