2017年7月6日木曜日

海老蔵さんの七月大歌舞伎夜の部「駄右衛門花御所異聞」三日目



というわけで、夜の部に行ってきました。

これまで私が体験した中で最高のチケ難公演です。
めったに戻らない!

カンカン出演が発表される前に
チケットを確保していた方はラッキーでしたね!

今回は昼の部から夜の部までが
いつもより余裕があるためか、
開場予定の時間より前に中に入れました。

客席が何だかいつもとちょっと違う。
もしかしたら、初めての方が多いのかしら。
それともこれは成田屋贔屓の雰囲気なのかしら。
澤瀉屋贔屓の熱い雰囲気や、
中村屋贔屓の人情深い雰囲気とはまた違う雰囲気です。

あるいは成田屋親子への皆の気持ちが
あの雰囲気を作っていたのかもしれません。


三階に行くと、鳥屋の脇に音響用(?)
のスペースが確保されていて、
幕見席の下手半分黒幕が張られてました。
だから、幕見席の数はいつもの半分。

3Aのお席は宙乗りの真下の席が
二列分黒幕に覆われてました。
通常の宙乗りよりも黒幕率が高かったです。




お芝居は、何百年も前のものの復活狂言とのことで、
新作歌舞伎のようなものですね。

海老蔵さんのために書かれただけあって、
海老蔵さんカッコよかったです。
大きかったです。
成田屋の大きさが出てました。
長袴でノシノシ歩くところとか。

姿もそれは美しかったです。
あ、もともと鼻が高いのに
さらに鼻筋を白くしてました。

児太郎さん演じる妻のお才の今際の際に
「草場の陰から見ていてくれ」
という海老蔵さんの言葉が・・・

私だけでなく、周囲の方も
目にハンカチを当てていました。

おそらくこのセリフのことだと思うのですが、
もともとあったセリフで
自分が言うはすのセリフではなかったと、
海老蔵さんのブログに書いてありました。
だから偶然。

その妻役の児太郎さん!
大大大活躍です!!!

それにしても、児太郎さん!
見るたびに上手くなってる!
綺麗にもなってます。

それと、赤と格子の衣装よかったなあ。

そして、みっくん!
出番が多い!!!
嬉しい驚き!

若の役で、化粧のお顔がお父さんそっくりで
何度かドキっとしました。

みっくんの妻役が新悟くん。
二人だけの場面では、
大和屋! 大和屋! 大和屋! オンリー
さて、どちらにかかったのでしょう?
面白いですね。

新悟くんも見るたびに綺麗に
そして、上手になってる!

コタちゃん、みっくん、シンゴくん、
みんな、声が大きくてgood!

右團次さん、
亀鶴さん、弘太郎さん、
九團次さん、笑三郎さんもそうです。
声が大きくて聞きやすい役者さんたち。

澤瀉屋では、ほかに
右若さん、笑野さん、猿三郎さん、
笑子さん、澤路さんを発見。

お芝居自体も澤瀉屋テイストがいっぱい。
(というか、これ、猿之助歌舞伎ですね)

炎たちはワンピース歌舞伎に出ていた
アクションさんたちかしら?

プロジェクションマッピングの映像と
音響は、ちょっと怖かったです。

早変わりは、
見慣れているはずの私でも
え!?
と思う場面がありました。

海老蔵さんの早変わりは
さらっとしていて
大変さを見せていませんでした。
きっと猿翁さんが見たら
もっと大変さをアピールして演りなさいと
おっしゃると思う。

中車さんは、
生き返ってからの演技に受けました。
笑わせる場面ではないのですが、
私以外も面白く感じたみたいで、
笑いが起こってました。
たぶん、演技を変えていって、千穐楽までに
笑いは起こらなくなっているのでは。


夜の部は、
海老蔵さんが今作りたい歌舞伎というのが
わかった舞台でした。

少し風刺のきいたセリフもあって面白かったです。


あ、それと今回物凄く画期的だと思ったのが
半日ですが休演日があることです。
カンカンが小さいし麻央さんのことを考えての
ことだと推測するのですが、
今後も休演日設定継続してほしいと思います。
役者さんのことを大事にしてほしいです。


歌舞伎美人 初日開幕の記事 → 


七月大歌舞伎、
まさに海老蔵さん親子大奮闘!
千穐楽まで元気に務められますように!

猿之助さんが出ていないのが残念ではありましたが、
今月はゆっくり休んで充電していただいて、
納涼歌舞伎楽しみに待ってまーす!

そして、秋はいよいよワンピース!
右近ちゃんのチョッパー役もすっごく楽しみ!

【追記】
猿四郎さんは今月お怪我で休演なさるとのこと、
心配です。全快して舞台でお目にかかれるのを
楽しみにしています。

獅童さんはどうされているかしら。
今月の夜の部、もしかして、
幸兵衛のお役、
獅童さんがなさるはずだったのではないかしら。


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