2016年9月2日金曜日

秀山祭 初日 夜の部 「吉野川」「らくだ」「元禄花見踊」観てきました


今日は、少し遅れての父親の誕生祝いで

両親と秀山祭に行ってきました。



納涼の楽から中三日で九月の幕が上がるとは。

早い!



今日の歌舞伎座は、

先月とは打って変わって、落ち着いた雰囲気。

いつもの歌舞伎座になっておりました。



演目は、「吉野川」・「らくだ」・「元禄花見踊り」です。

私は「吉野川」の舞台セットが楽しみ。

久しぶりの玉様が楽しみ。




「吉野川」は、噂以上に美しい舞台セットでした。

舞台中央の吉野川を中心に、左右に館、両花道、満開の桜、

吉野川は、要所要所で上から川が流れ落ちていました。


義太夫さんも左右に配されています。

なんだか、義太夫バトルみたいな、凄い熱演、競演です!



吉右衛門さん、玉三郎さん、

大御所のお二方、大歌舞伎を見せてくださいました。

特に、吉右衛門さん、凄いです。

とても初日とは思えない完成された演技のように感じました。

九月の歌舞伎座、迷っている方がおられましたら、

見ておいたほうがいいと思います、「吉野川」。



娘、息子は、菊之助さん、染五郎さん。

思い切って、米吉くん、隼人君など、

若手を起用していたらどうだったかしらと妄想。

菊ちゃん、染ちゃんはもっと大人の役のほうがよいのでは

なーんて思っちゃいました。初日だったからかな。


それから、腰元が五人。

その中のメインの腰元二人、あれ誰かしら?? 

見ているときは、ぜんぜんわからなかったんですけど、

後で確認したら、

なんと!

梅枝くん、萬太郎くん ではありませんか!!

大向こうもかかってなかったのでわかりませんでした。

「吉野川」のようなお話は大向うが掛けにくいですよね。

萬太郎くんの女形、初めて見ました~ びっくり~!

梅枝くん、お顔が変わったように思えました。

大人っぽくなってました。





大向こうといえば、

今日は、

芝のぶ!

っていう大向うが何度かかかっていて、

それ聞いて何だか私はとっても嬉しくなりました。

芝のぶさん、きれいでした。




それから、「吉野川」で、玉様がお焼香を焚く場面があって、

しばらくしてから、ちゃんと煙が出てたんで、

ああ、本当に焚いたんだわ、と。

さらに、しばらくしてから、なんと香りも漂ってきました。



「吉野川」

夢のような風景の中での、それはそれは哀しい物語。

ぐんぐん引き込まれていって、二時間があっという間でした。




さて、次は、「らくだ」です。

うちの両親、大爆笑してました。

受けすぎじゃないの、っていうくらい 笑)


染五郎さん、松緑さん、米吉くん、東蔵さん、歌六さん、

らくだ役は、認識できなかったのですが、

後で確認したら、亀寿さんでした。


紙屑屋の染ちゃんが、らくだを背負って

家の外で待っている場面、

私の位置からは見えなかったんですが、

下手よりでは笑いが。

ちなみに私はセンターブロック内の上手。

見たかったなあ、染ちゃん、何してたんだろ?



「らくだ」は、これから楽までに

どんどん進化していくと思います。





打ち出しは、「元禄花見踊」

玉様を中心に若手を配した美しい舞踊でした。


ネタばれになるので、書きませんが、冒頭、

両親は、「わーーーっ」 「おーーーっ」

と感嘆の声を上げていました。


それと、父が、「あれ、ほんとに全部、男なのか!」

と私に確認するのが、面白かった。笑)


若手の中では、つい隼人くんに目がいってしまうのは、

やっぱりサンジだったからです、すみません 笑)

それと、児太郎くんがいい雰囲気を出していました。




両親が歌舞伎を見るのは2年ぶりで、歌舞伎座は3年ぶり。

前からとっても楽しみにしていて、

今日は特別にお洒落してきていました。


両親にとっての歌舞伎鑑賞は、

芝居前の木挽町広場の賑わい、

華やいだ歌舞伎座独特の雰囲気、

幕間のお弁当、イヤホンガイド・・・

すべてが非日常のトータルのエンタメです。


喜んでもらえて本当によかった。




ところで、

染五郎さん、

今年、ずーーっと舞台出てませんか!?

休んでないんじゃないんですか?

ラスベガスもあったし、巡業もありましたよね~。

凄いなあ。



数日前まで弥次さんだったので、

セリフ入ってるか、ちょっと心配してたんですけど、

心配無用でした。笑)




秀山祭、夜の部は、

「吉野川」で桜、「元禄花見踊」でも桜、と、

桜さくらで、不思議な感覚に陥りました。

非日常を味わって気分転換するにも、とってもよいと思います。

しばらく歌舞伎を見ていない方、歌舞伎初めての方、

ぜひ、劇場に足をお運びになってはいかがですか。




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