2016年9月3日土曜日

新派 二代目喜多村緑郎襲名披露公演 昼の部 「振袖纏」「深川年増」


新派は一度見てみたかったので、

よい機会だと思い、襲名披露公演に行ってきました。

昼の部です。


新派のことは、ほとんど何にも知らず、

あえて調べてもいかなかったので、

いろいろ新鮮でした。


新鮮だったことを書いておきま~す。


まず、女形さんがいるということに、びっくり。

大向うがかかる、ということに、びっくり。


口上のときの、


「澤瀉屋」 (猿弥さん、春猿さん)

「音羽屋」 (松也さん)

は、歌舞伎のまんまです。


「緑屋」 (緑郎さん)

は、すぐに納得。


ですが、


「はなぶさ!」(英太郎さん) 


私、「えいたろう」って読むのかと思ってました、すみません。


「水谷!」 


「波乃!」


は、新鮮だった~。

苗字で掛けるのか~。


でも、新派っていつも大向うかかるのかしら。

いつもは三越劇場ですよね、

今回だけ特別? 謎です。



それから、


緑郎さんのかつらが新鮮。

ちょんまげじゃないかつら。

わざわざかつらをかぶる必要がある?という点で新鮮。



さて、お芝居のほうはというと、

歌舞伎の世話物のお芝居とどこが違うのか?


花道の演技にスポットライトが当たる

ツケが入らない

女優さんが混じっている

メイクの仕方が大衆っぽい


という点が違いました。



一番の違いは、やはり、

女優さんが混じっていること、

歌舞伎役者でない男優さんが演じていること

でした。



でも、今回は、

現歌舞伎役者と、元歌舞伎役者が出てましたから、

ほとんど違和感はありませんでした。



「振袖纏」のストーリーは、好みでした。

松也くん、とっても良かったです。

松也ファンの方、昼の部、ぜひ行ったほうがいいですよ!


瀬戸摩純さんも、良かったです。

春猿さん、ぴったりのお役で、きれいでした~。

三味線も弾いてくれて嬉しい。





もう一つの「深川年増」は、

ストーリーが好みではありませんでした。

本妻さんが可哀想で・・・

喜劇だったようですが、私には笑えませんでした。


それに、せっかくの襲名披露、

緑郎さんがカッコイイ姿のお芝居が見たかったなあ。

夜の部は、緑郎さんカッコいいらしいです。


久里子さんも、松也さんの妹の春本由香さんも、

それから、徳松さんも、

夜にしかお出にならない。


私は予定が入っていて、夜の部には行けないんです。残念。




口上の話に戻りますが、

とっても暖かい雰囲気で、

「緑郎さん、若返って、イケメンになって帰ってきてくれました」

と、八重子さんが嬉しそうにおっしゃっていました。

新派で大歓迎されているんだなあ、

よかったなあ~、って思いました~。



月乃助さん、喜多村緑郎 襲名おめでとうございます。

新派でますますご活躍なさいますように。



それに加えて、

「あらしのよるに」の東京公演では、

喜多村緑郎の名前で出演してくれたら嬉しいな~。





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