2017年12月16日土曜日

歌舞伎座で芝居納め


平成29年歌舞伎座十二月大歌舞伎
二部と三部を見ました。

お目当ては中車さんの「瞼の母」。

ひさびさの歌舞伎座三階B席。
二部は一番上手のブロックで、
初めて座りましたが、よく見えました。

「らくだ」

上方版は初めて。
なんだか新鮮でした。随分違っているように感じました。
でも、片岡亀蔵さんは同じ。唯一無二!?

愛之助さんの関西弁よかったな~。
ネイティブの方だと安心して聞ける。
愛之助さん、お人柄でしょうか、あんまり怖くなかった。
あ、ロビーで藤原紀香さんをお見掛けしました。
奥様業大変だなあと思います。

中車さんは双眼鏡で見るとリアルに汚い屑屋でした~ww
死人を背負って運ぶのが重そうで、
腰大丈夫かしらと思ってしまいました。
何度も場内爆笑でした。
後半の飲みっぷりもよかったです。

途中で気づいたんですが、半沢直樹コンビですね!

大家の女房役、いいなあ、誰だろうと思ったら、
松之助さん。女形もなさるんですね。

「蘭平物狂」
久しぶりの児太郎くんと、
久しぶりの古典の新悟くん。

新悟くんは落ち着きがあって成長著しい感あり。

後半に移る時、ちょっとしたハプニングがあって、
それに対して黒子さんがのんびりして何もしないんで、
とんぼの役者さんが急いで対応してました。
ありゃアカンわ。

しかし無事に幕が開いてよかったです。
松緑さんの噂どおりの大立ち回りでした。
あの重そうな衣装と鬘で大車輪!
千穐楽までどうかご無事で!
【追記:もしかして松緑さん足が痛いんじゃないのかしらと思いながら見ていたのですが、やはり痛み止めを飲みながらの舞台だったのですね。】

第三部
長谷川伸「瞼の母」

一度見たかったんです。
とてもとても引き込まれました。

優しい忠太郎、哀しいです。
あれだけ母を想っていたのに。
うるうる。

最後に忠太郎が殺られなかったのには
ほっとしました。


双眼鏡では後半の玉様の演技を追いました。
一階前方で見たていたら
きっと何度も息をのんでいたことでしょう。

玉様のお衣装もなんてセンスがいいんでしょう。

後で知ったのですが玉様初役だったのですね。

澤瀉屋からは猿紫さん、笑野さんもご出演。
猿紫さん珍しいお役。よかったです。

笑野さんといしょに出てきたのは、
あ、芝のぶさん。梅笑会コンビだ~。

萬次郎さんと歌女之丞さんの母役も
それぞれよかったなあ。

三階B席から見下ろしていたこともあり、
板前さんは彦三郎さんの二役か
と思ってしまいました。
彦三郎さんと亀蔵さん、似てます。


「楊貴妃」

玉様がひたすら美しかった~。
眼福。

ああ、去年の十二月も三部制で、
打ち出しが同じく玉様の舞踊だったのだわ。
五人道成寺。
あれから1年なのね。


というわけで、
今年の私の芝居納めは中車さんでした。


澤瀉屋!


歌舞伎座で澤瀉屋の大向こうが掛かると
嬉しくなる~。

土曜だったせいか
大向こうがたくさん掛かっていました。
今日はヘンは大向こうがいなくてよかったです。

そうそう、歌舞伎座の中、暑くって、
汗をかいてしまいました。
以前はそうでもなかったような気がするのですが、
冬場は気を付けようっと。


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